ケリー伊藤が指導するインターネット上の英語学習
あなたの英語のどこが違うかを答えてくれるのがPecsの通信添削コースです。
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KEL通学コース
理論の順序を明確に 「事実」と「感想」を分ける 一般動詞を使う 関係代名詞を避ける
余計な語は使わない 英語的表現を身につけよう
"Plain English" を使えるようになるためには、単語のもつ意味の範囲をきちんと捉え、言う必要のない余計な語は極力省くようにしましょう。例えば、  
日本語の「一般大衆」という表現を、まるで一対一の対応であるかのように "general public" と言う人がたくさんいます。しかし、"general" でない "public" などないわけですから、"general" は余計な語なのです。
また、「相互協力」を "mutual cooperation" と書く人がいますが、"cooperation" には "mutual" の意味あいが入っているので、"mutual" は必要ないのです。  
逆の場合もあります。  
日本語の「お湯」という言葉は、それだけで「熱い水」を意味します。しかし、英語にはこれを表す語はなく、"hot water" と言うしかありません。
さらに逆に、「水」という日本語の単語を英語で表現する場合、"cold water" と言葉を足さなければいけない場合もあるでしょう。  
このように、日本語と英語の間を行き来する時は、それぞれの語が持つ意味の範囲をつきつめる努力をしてください。
◆例題7
数多くの外来語が日本語に含まれ、私たちの日常生活の中で用いられている。
× There are a good many words of foreign origin incorporated into Japanese and used frequently in our daily lives.

まず、"words of foreign origin" です。

この言葉がただ単に "foreign words" でしたら "incorporated into 〜" と一緒に使っても悪くありません。しかし、この "foreign origin" という言葉自体に「元」「出所」の意味が含まれていて、すでに「外来語」という意味を表現してしまっています。ですから、ここに "incorporated into〜" を入れると意味がダブってしまうのです。「すでに日本語に入って(含まれて)しまっている」ということで "origin" を使っているのですから、"incorporated into 〜" は不要です。

次に、日本文の「日常生活」が "daily lives" となっていますが、"used" 以下ももう少し簡潔に言うことができます。ここではあくまでも「言語生活」においてということですから、「日常生活で使用される日本語」という意味で "in everyday Japanese" としましょう。

  • 英語感覚で見てみましょう。
    "There be 〜" というと文体が弱くなるので、なるべく人を主語にして一般動詞を使いましょう。この場合では、 "we" を主語にして、動詞の "use" を使う表現ができます。

○We use a good many words of foreign origin in everyday Japanese.

◆例題8
彼は一語も聞き漏らすまいと耳をそばだてた。

× He listened attentively so as not to miss even a single word.

"so as to 〜" の構文を覚えさせるための典型的な例文です。英語感覚で考え直してみましょう。
英語の "listen" には "attention" という意味も含まれていますので、"attentively" という副詞は不要です。人に注意を促す場合や子供に説教する場合に使う "Listen." は "Pay attention." という意味なのです。
「耳をそばだてた」というのは「全身を耳にして聞いた」ということですので、英語では "all ears" を使うことができます。
また「一語も聞き漏らすまい」については、"hang on every word" という表現を使うと、一語一句に注意を傾けるという感じがよく表せます。

以上2つの点をふまえてこの日本語のアイディアを英語にすると、次のように言うことができます。

○He was all ears, hanging on every word.