◆例題6
自分個人的価値観に自信のある人が、成功や幸福を呼び寄せるようである。
× People who have confidence in their personal worth seem to be magnets for success and happiness.
まず、「自分の価値観」という意味で使われた "personal worth" を見てみましょう。これでも間違いではありませんが、"personal" は不要です。"their worth" で十分です。「自分の価値を知っている」ということを、
He knows his worth.
と言ったりします。
ただし、この場合は「自分自身に自信がある」ということを言いたいわけですから、"have confidence in oneself" となります。
- 英語感覚で見てみましょう。
また、"magnet" というのは "attraction"(何かを引きつけるもの)と同じ意味です。ここでは "success" や "happiness" と一緒に使うのは不思議な感じがします。
たとえば、「あのレストランは若い人が集まる」というのを英語で言いたい時に、
That restaurant is magnet for young people.
というように使います。"success" や "happiness" というのは、そのまま来るものではなく、自分で勝ち取るものです。ですから、この場合に "magnet" を使うのは適切ではないのです。
- 日本語のアイディアを表現しましょう。
関係代名詞はなるべく使わないで、わかりやすい簡潔な英語を使う例をあげます。
people who have confidence in themselves は、
people with confidence in themselves
と言い換えられるわけです。
それから、日本語の「〜のようである」を英訳する時に、"seem" を使うのはやめましょう。
以上のことをふまえて日本文を英語のロジックで考えてみると、「自分に自信がある人は」それ以外の人よりも「成功や幸福により近い位置にいる」ということになり、このアイディアを英語で言えばよいわけです。
People with confidence in themselves are closest to success and happiness.
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