Kelly |
皆さんに僕のアシスタントをしてくれる Cathy をご紹介しましょう。今日はまだ授業ではないけれど手伝いに来てくれました。この Plain English Lite 「動詞編」でこれから皆さんが学習する動詞の基本概念がどうして大事なのか Cathy との話を通じて説明しましょう。 |
Cathy |
ハーイ!皆さん、初めまして!Cathy Davis です。今日は私の会社の同僚の美智子も会社の帰りに連れてきちゃったの。こちらが美智子です。 |
美智子 |
こんにちは。Kelly 先生。先生の本も持っています。なんとか英語が上手になりたいと思っているので Plain English Lite で頑張りたいと思います。よろしくお願いいたします。 |
Kelly |
こんにちは!美智子さん。この Plain English Lite では無理なく少しずつ学習すれば、英語力がアップするようなプログラムを組んでいますから、「継続は力なり」なので最後まで頑張ってください。早速この Plain English Lite「動詞編」でこれから美智子さんが学習する動詞の基本概念がどうして大事なのか Cathy との話を通じて説明しましょう。 |
Cathy |
私達物心ついたときから、"I want to〜" とか、お母さんが子供に何かを言うのも"Would you like 〜?"とかほとんど動詞 、しかも基本動詞で意図を伝えてきました。だからこうした動詞は1歳位から5〜6歳までの生活体験で感覚的に意味を把握してしまうわけ。
日本人と話していてとても不思議だったのはすごーく難しい単語を突然、カジュアルな会話のなかで使うこと。それと日本人の英語は確かに単語が並んでいるのだけれど、何が本当に言いたいのかがよくわからないこと。でも日本では中学から英語を学んでいるわけでしょう?
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Kelly |
中学校ではこうした基本的な(人間の行動に一番関わる)動詞を訳で学習するわけです。こうした基本動詞は意味範囲が広いので、辞書を開くと例えば"run" だけで数ページに渡る訳が載っていて、日本人はいままで「走る」、「逃げる」、「うろつく」、「ころがる」、「たよる」、「便がある」「ほどける」というふうに一つ一つ覚えなければならなかったんだよ。僕の Plain English では基本動詞の概念を学習することにより、日本人が幼児期にはできなかったこと、つまり「動詞を感覚的に掴んでいく」ということをしていくようにすると感覚的に身につくので、例えば知らない使い方に出合った時にも意味を取ることが出来るし、いろいろな応用が効くようになりますよ。 |
美智子 |
簡単な動詞で言えるし、むしろ簡単な動詞のほうが意味がちゃんと伝わるようなときに私達はわざわざ難しい単語を使っているわけね。でもいままでそうした動詞の本当の使い方を誰も教えてくれないんですもの。 |
Kelly |
さっき「誰がロシアを牛耳っているのだ?」と英語でどのように言うのかきかれたのだけれど、この答えは中学で学んだ "run" で言えてしまうのですよ。 "Who is running Russia?" がその答えです。 |
美智子 |
私だったら、"Who is controlling Russia?"とか"Who is dominating Russia?" とか言ってしまうけれど。 |
Kelly |
それは「牛耳る」という日本語をそのまま直訳するからですよ。「牛耳る」の意味をよく考えると「動かしている」という意味で、同時に時間的な流れているニュアンスも含まれるのです。"run" を=「走る」と覚えていると「牛耳る」とは絶対に結びつかないはずです。何故"run" で「牛耳る」が言えるのか、まず"run" の基本概念をみてみると・・・。 |